“Life is a crystal” 自然は、ダイナミックに振動し回転する総体であり、そこに静止はない。 そして、私たち生命も、ささやかなサイクルをもつ小自然である。 どんな状況下でも生命は、有形無形の痕跡を残している。 たとえば、一匹の動物がいる。 呼吸により空気が振動し、生きることで意識が動き、 存在することで、対象との関係が生まれていく。 それらの軌跡を、有線的姿でとらえたとしたら、 これまで無縁に見えていたいくつかの現像が、 ふいに最も近しい関係を取り結ぶかもしれない。 私たちの思考もまた同じ。 ネット社会での意識の流れを、乱舞する蛍が残した光線の跡を眺め、想像する。 個を中心とした出会いの形を、核を中心に広がり続ける結晶構造としてとらえる。 ビルが立ち並ぶ都市の様相を、相対の連鎖が生み出す珊瑚の群像と重ねて見る。 社会におけるさまざまな様相は、自然の中にある。 それらひとつひとつを確認する作業は、大いなる流れが温かな方向に向かうための“何か”を、 生み出す手掛かりになると信じている。 2010.7 植松琢麿 |
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